発声のメカニズムを理解しよう【ボイトレ】

こんにちは、稲富翔です。

突然ですが質問です。「僕たちはどういった原理で声を出しているでしょうか?」

細かな音声学を理解する必要はないのですが、大まかに3つの要素を知っておくだけで今後のボイトレをスムーズに進められるだけじゃなく「今の自分に足りない要素は何か」「むしろ過剰すぎる要素は何か」と客観的に判断することが出来るようになります。

歌を上手くなりたい、ボイトレで理想とする声を手に入れたいと思うのであれば最後まで記事を読み発声のメカニズムを理解しましょう。

発声のメカニズムは大まかに3つ

発声で必要となる要素は大まかに分けて

  1. 「呼気」
  2. 「声帯」
  3. 「共鳴」

の3つになります。

これらがバランスよく機能することで通る声になったり、逆にどこかのバランスがおかしいとヘンテコな声になってしまいます。

①呼気(こき)

あなたがカラオケに行きドリンクバー飲み放題&ソフトクリーム食べ放題3時間歌い放題パックを頼み、ウキウキと19番のルームに入り、デンモクで好きな曲をピピピと入力し、出だしを歌った瞬間。まず最初に行われるのが呼気(こき)です。

呼気とは

鼻や口から吐く息。⇔吸気。引用元

あなたの歌声は呼気に乗っかって出てきます。なんならカウンターで「ドリンクバー飲み放題&ソフトクリーム食べ放題3時間歌い放題のパックで」と注文した時も呼気からスタートします。

「だから腹式呼吸を教えてるのね」

歌において呼気は何よりも大切です。息を出さないと声を出すことは不可能。

そのためボイトレ講師は皆「腹式呼吸をできるようになりましょうね」と何度も何度も壊れたおもちゃのように言います。

あなたの歌声も僕の喋り声もスタートは呼気から。発声のメカニズム1つ目は呼気になります。

②声帯

1つ目の呼気の次は声帯です。呼吸によって声帯が震て「Bee」とブザーのような音が鳴ります。これを「喉頭原音」なんていいます。喉頭っていうのは喉仏とかそこら辺の総称ですね。

いわば声の元が声帯で作られます。なんなら音の高さもここで決まってしまいます。

歌の基礎要素である「音程」「発声」「表現」をしっかりと抑えるためには声帯の扱い方に慣れる必要があります。

張り上げがNGな理由は声帯にある

腹式呼吸が大切だ。以上にボイトレ講師が壊れたおもちゃのように連呼することが「声を張り上げてはいけない」というフレーズ。あなたも一度は聞いたことないでしょうか。

張り上げがNGな理由は声帯の動きを無視して呼気の量を増やしているからです。

本来なら音が高くなるにつれて声帯の厚さを薄くする必要があります。張り上げタイプの人は声帯を上手にコントロールすることができず、分厚い声帯を揺らすためにたくさんのブレスを出してしまいます。

僕自身、歌で張り上げることは多々あるので100%否定することはありません。

ただ、声帯の扱い方を無視した発声なので特に初心者の方は張り上げをすることなく声帯コントロールの訓練をしたほうが良いでしょう。

③共鳴

声の元となる「Bee」という音を言葉や歌声に変えていくために③の共鳴が関わってきます。「共鳴腔」ともいいます。

歌が上手な方や声が綺麗な方は共鳴腔の扱い方が上手なためリラックスしていても力強い歌声を出すことができています。

共鳴腔は

  • 咽頭腔
  • 口腔
  • 鼻腔

の3つがあります。それぞれをバランスよく響かせることで「良い声」を出すことができるようになります。

咽頭腔

声帯から上の空間です。声帯から一番近い共鳴腔なためここが響かないと他の共鳴腔も響きません。

よくボイトレ講師が「あくびのマネをして」と生徒に眠たくないのにあくびを強制させるのは咽頭腔を広げたいからなんですね。

この空間を広げまくるとオペラっぽい歌声になります。

口腔

口の中でも声を響かすことができます。この空間を強めていくとロックのような歌い方ができるようになります。

注意してほしいのが「口を大きく開けばいいのか!」と考えるのはNG。大きく開くと口腔は広がるのですが喉が閉まってしまい、発声が悪くなってしまいます。ほどほどにしましょう。

鼻腔

驚くことかもしれませんが鼻の中にはとても大きな空間が存在します。

画像引用元

舌がない分、口腔よりも鼻腔の方が空間は広くなります。ただ出口が狭いため結局変わらないんじゃないの?と考えるボイトレ講師の方もいます。

鼻腔を強めていくとリッチなサウンドを作ることができます。僕も書いていてよく分かりませんがとにかくリッチなサウンドになります。

また鼻づまりの時に変な声になってしまうのは、鼻腔が響かなくなるからです。

3つの要素以外にも色々あります。ただ…

今回は発声のメカニズムである「呼気」「声帯」「共鳴」の3つを解説しました。

厳密にいえば他にも軟口蓋とか喉頭蓋とか舌の位置とか色々と発声に関わる要素があります。

また、声道の形が声帯の動きに関わってくる「非線形ソースフィルタ理論」なんてものもあったりします。

ただ、そういった要素を知れば知るほど歌は上達するわけではありません。理論だけを知っていても扱えなければ意味がありません。

目的を忘れないでください

あくまで目的は歌を上達することであって理論を学ぶことは手段でしかありません。

ボイストレーニングを順調に進めていくために発声のメカニズムを理解することで理論を学ぶことはいいのですが、理論だけを学ぶことが目的になっては本末転倒です。

理論を学ぶことは手段です。なんとなく理解できたら次のステップに進みましょう。

ボイストレーニングを5分でもいいのやりましょう。その積み重ねがあなたの歌をより良いモノにしてくれます(たぶん…)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です